年内最終授業日の今日、ぼくは、イタリア古典文学の教授に泣きつくことを決意した。
先日、ぼくは件の授業の筆記試験を受けてきたのだが、これはあくまで中間試験であって、最終試験ではない、ということになっている。
だが、どうやら外国人学生は懇願すれば最終試験を免除してもらえるらしい。なんでも、去年同じ授業を受けた留学生らは、「口頭試験は無理すぎる」というようなことを訴えた結果、筆記試験の成績で単位が認められたのだそう。マーベラス。
今期、ぼくは古典文学のほかに、イタリア地理、ギリシャ文学の授業を受講しており、イタリア地理は400ページに及ぶ課題図書が一行目から理解できないという苦難に直面している上、ギリシャ文学については最低10ページの小論文を書かねばならない。そしてそれぞれ最終試験が口頭試問で行われる。重すぎる。こんなことなら大学になんてこないでユーチューバーにでもなればよかったと思うくらいに重すぎる。ここに古典文学の最終試験が舞い込んできたら間違いなく死亡するので、年が明けたら即座に教授に泣きつく。必要とあれば土下座も厭わない。もちろん筆記試験の結果次第ではあるが、『神曲』について語るために毎日震えるほど勉強したし、そんなに悪い結果ではないだろう。悪くないと思いたい。